Adobe Premiere Proは、プロユースの動画編集ソフトとして、多くのユーザーに利用されています。しかし、初心者にとっては、その使い方に戸惑うこともあるでしょう。
特に、環境設定は、編集作業の効率化やトラブル防止に欠かせないものですが、その設定方法が分かりにくいと感じるかもしれません。
そこで、本記事では、Adobe Premiere Proの環境設定をマスターするための方法を、初心者でも分かりやすく解説します。
また、本記事の内容をより理解しやすくするために、動画教材も用意しました。動画教材では、環境設定の設定方法を、画面を見ながら分かりやすく説明しています。
動画教材は、以下からご覧いただけます。
動画教材
※全画面表示で見てください。理解度が全く違います。
環境設定を整える
Adobe Premiere Proを使用するにあたって、編集作業の効率化やトラブル防止のために、環境設定を適切に設定しておくことが重要です。
今回は、環境設定の開き方と、特に重要な設定項目について解説します。
環境設定の開き方
環境設定を開くには、以下の手順で行います。
- Premiere Proを起動します。
- 画面上部のメニューバーから「編集」または「Adobe Premiere Pro」をクリックします。
- 表示されたメニューから「環境設定」を選択します。
※僕のパソコンは、Macなので参考画像はそちらの使用になっております。
オーディオハードウェアの設定
オーディオハードウェアは、Premiere Proで編集中の音声の再生や録音に関する設定を行う場所です。
デフォルト入力
デフォルト入力は、録音する際に使用するマイクを選択するための設定です。デフォルト入力を設定しておくと、録音を開始したときに、自動的に選択したマイクが使用されます。
デフォルト出力
デフォルト出力は、パソコンの音声を再生する場所を選択するための設定です。デフォルト出力を設定しておくと、パソコンから音が出るときに、自動的に選択した場所から音が出力されます。
たとえば、イヤホンを接続しているのに音が聞こえない場合は、デフォルト出力がパソコンのスピーカーのままになっていることが多いです。イヤホンから音が聞こえない時はまずは、デフォルト出力をイヤホンに設定してみましょう。
イヤホンを接続しているのに音が聞こえない場合は、大抵この出力がパソコンのスピーカーのままになっていることが多いです。
このように、オーディオハードウェアの設定を適切に行うことで、編集作業が快適になります。
イヤホンから音が聞こえない時はまずは、ここを確認しておきましょう。
自動保存の設定
Premiere Proで編集作業を行う際には、必ず「自動保存」の設定を行うことをおすすめします。自動保存は、編集中のデータを一定間隔でバックアップする機能です。万が一のトラブル時に復元できるデータの量が多くなるほど、作業のやり直しやデータの紛失を防ぐことができます。
設定方法
環境設定の「一般」タブで、「自動保存」の「自動保存間隔」を設定します。初期設定では30分間隔になっていますが、心配性の方は、15分間隔や5分間隔に設定することをおすすめします。
自動保存のメリット
自動保存を設定しておくと、以下のメリットがあります。
- 編集作業中にパソコンがフリーズしたり、不意に電源が落ちたりしても、作業途中のデータが失われるのを防ぐことができます。
- 作業のやり直しやデータの紛失を防ぐことができます。
- 編集作業の効率化につながります。
このように、自動保存の設定は、Premiere Proを使用する上で非常に重要な設定です。ぜひ、設定しておきましょう。
自動保存されたデータは、
編集データを保存したフォルダに
AdobePremierePro Auto-Save=「自動保存ファイル」というものが作成され、
こちらのフォルダに自動的に編集データが保存されるようになります。
万が一の時は、AdobePremierePro Auto-Save=「自動保存ファイル」を確認しておきましょう。
メディアキャッシュの解説
Premiere Proでは、編集中のデータをメモリにキャッシュしておく機能があります。
これを「メディアキャッシュ」といいます。キャッシュしておくことで、素材の読み込みや再生が高速化されます。
しかし、編集の数が増えていくと、必然的にメディアキャッシュのデータが溜まっていくため、定期的に削除する必要があります。
メディアキャッシュを削除しないと、メモリを圧迫し、編集作業のパフォーマンスが低下します。また、古いメディアキャッシュは、不要になった素材のデータを保持している場合があります。
メディアキャッシュの削除は、環境設定の「メディア」タブから行うことができます。
編集作業の開始前や、ソフトの動作が重くなったときに行うと効果的です。
このように、メディアキャッシュの適切な管理は、Premiere Proの快適な利用に欠かせません。
メモリ設定の解説
Premiere Proのパフォーマンスを向上させるために、メモリ設定を行うことができます。
メモリ設定を行うことで、Premiere Proに割り当てられるRAMが増え、素材の読み込みや編集が高速化されます。
メモリ設定を行う際は、他のアプリケーションのRAM割り当てにも注意が必要です。他のアプリケーションのRAM割り当てを減らすことで、Premiere Proに割り当てられるRAMが増えますが、他のアプリケーションの動作が重くなる可能性があります。
個人で使用しているパソコンのメモリー量にもよりますが、16GB以上のパソコンをお持ちの場合は、12GB以上に設定すると、4Kや8Kなどの高解像度素材の編集でも、快適に作業できるようになります。
このように、メモリ設定は、Premiere Proの快適な利用に欠かせない設定です。自分のパソコンの環境に合わせて、適切な設定を行うようにしましょう。
以上が、Adobe Premiere Proで最低限必要な環境設定の解説になります。
ありがとうございました!